冷え性は、特に手や足の先などの四肢末端あるいは上腕部、大腿部などが温まらず、冷えているような感覚が常に自覚される状態のことである。引用:Wikipedia
冷え性で悩んでみえる方は多いです。
冷え性の方の中には「体の冷え」によって苦痛を感じたり。「冷え」が原因で、頭痛、肩コリ、むくみにつながってしまっているケースも珍しくありません。
私も寒いのは大の苦手です。「寒い…」「冷たい…」そんな風に感じてるときってつらいですよね。汗かくぐらい体を動かして、あったまればいい。そんなこと頭ではわかってるんですが、体はこたつから出てきてくれません。
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そんなわけで、動く気力も奪われてしまう「冷え性の原因」と、気力がなくても気軽に続けられる「冷え性の改善方法」を、温かいこたつの中でいろいろ調べました。よかったら参考にしてください。
目次
1:冷え性の原因
2:冷え性を根本から改善するための基本的な考え方
3:気軽に続けられる3つの冷え性改善方法
冷え性の原因と改善方法を知って「冷え」が気にならなくなる体をつくっていきましょう♪
冷え性の原因
冷え性を改善するために、まずは冷え性の原因を知りましょう。
結論から言うと、体内の熱を循環させる血行が悪くなっていることが冷え性の大きな要因の1つです。
ちなみに、20代〜60代の女性を対象にアンケートをとった結果、冷え性の方の半数以上の方が手足に冷えを感じている。特に足は80%を越える人が冷えをよく感じている。というデータが出ています。
参照:石川看護雑誌 Ishikawa Journal of Nursing Vol.4, 2007
ではなぜ、手先、足先に冷えをよく感じるのでしょう?
それは、温度が下がると、人は生きていくために必要な心臓や臓器を守るために、体の中心に血液を集めるからです。その結果、身体の中心から離れている手先、足先の血液が充分に行き届かず血行が悪くなるので、手足が温まらず「冷え」を感じやすくなります。
冷え性を根本から改善するための基本的な考え方
原因がわかれば、答えはシンプルですね。
血行を良くしましょう。
上述したとおり、人は冷えを感じると、体内の大事な臓器を優先的に守るため血液を中心に集めます。反対に熱いときは、外に熱を逃がそうと、身体の中心から身体の先端、表面に血液を送ります。この体のメカニズムを活用します。
どうしても冷えの気になる手先、足先を重点的に温めたくなってしまうと思いますが、根本的な改善を目指すには、体の芯から温めて、体内から熱を生み、外へ向けて放出すること。血行を良くして、循環させる。そんなイメージを持っていてください。
気軽に続けられる3つの冷え性改善方法
血行を良くする方法はたくさんありますが今回は、冷え性の根本的な解決に効果的で、簡単に続けることができる方法をご紹介します。
3−1:体の芯から温まる入浴
時間がとれなくて、ゆっくりお風呂につかっていられない。シャワーだけで済ませてしまう。そんな時もあるかもしれませんが、温まる、といえばやはりお風呂ですよね。
体の芯から温めるために効果的な入浴方法は、体温より少し高め、38〜40℃のお湯に20〜30分(軽く汗がでてくる)くらい浸かる半身浴です。
42℃以上の熱めのお湯に全身浸かるのも確かに温まります。冷え、寒さが身に沁みるときほど気持ちいいです。ただし、身体表面から急激に温めることによって、お風呂上がりに体が冷めるのも早くなってしまうので、脱衣所、部屋を温めておくなど、入浴後できるだけ冷えないようお気をつけください。
根本的な冷え性改善のためには、体の芯からじんわり温まるように、ぬるめのお湯で、できるだけゆっくり入浴するのがおすすめです。
※冷え性改善を含めた健康にいい入浴方法については、こちらの記事で詳しく書いておりますので、よかったら併せてご覧ください。
『肩コリ・冷え性・疲労回復etcお悩み別!効果的な入浴方法』
3−2:食事で体質改善
2つ目は、血行が良くなる食材を摂る、です。シンプルすぎて忘れがちなことですが、毎日の食事が私たちの体を形成しています。毎日体内に摂り入れる食事で温まりやすい体をつくっていきましょう。
基本的に、血行を良くして体を温める食材には以下のような特徴があります。
- 寒い時期、寒い地域で採れる食材
- 色、味の濃い食材
- 根菜(地中に向かって育つ食材)
- 発酵食品
代表的なものをいくつか挙げておきますね。
◯寒い時期、寒い地域で採れる食材
- リンゴ
- みかん
- 小松菜など
◯色、味の濃い食材
- かぼちゃ
- 豆類など
○根菜
- いも
- 大根
- 人参
- 生姜など
○発酵食品
- 味噌
- 納豆
- 漬け物
- チーズなど
その他、鶏肉や青魚(さば)、ごま油、スパイス(とうがらしなど)などがあります。
さらに生野菜は消化が良く、余分なエネルギーを使わないため身体が冷えにくいです。また、豊富な水分で血液がさらさらになり循環が良くなります。
例えば、生野菜サラダ、温かい味噌汁つき生姜焼き(鶏肉)定食。デザートにリンゴとみかんを食べる。こんな感じのメニューで体を温めましょう。
3−3:体をあたためる腹式呼吸
ゆっくり大きく腹式呼吸しましょう。目安として、4秒ぐらいかけて鼻から大きく息を吸い、その倍の8秒ぐらいかけて、口からゆっくり息を吐ききってください。
大きく吸い、体内に酸素を多く取りこむことで、代謝が活発になり血行が良くなります。また、鼻から吸うことで口で吸うより空気が温まり肺への負担が少なくなる効果もあります。
息を吐くときは、体内の空気ぜんぶ出しきる。ぐらいの意識で、お腹がぺたんこに凹むまで吐いていただくとより効果的です。ゆっくり吐くことで副交感神経が刺激されリラックス効果も上がります。
だまされたと思って、1分間で5回を目安に、ゆ〜っくり深呼吸してみてください。心も体も温まります。
まとめ
冷え性の原因の1つは血行が悪くなっていることで、改善の第一歩は、血行を良くすることです。
血行を良くする方法を3つご紹介させていただきましたが、効果には個人差があります。お風呂はともかく、食事と呼吸に関しては、すぐに温まったという実感は少ないかもしれません。
ただ、どれも血行を良くして冷え性を改善していくのに効果的な方法です。焦らずに続けていくことで冷えにくい体、健康な体をつくっていくことができます。
ぜひ、また冷えが気になったときや、普段の生活に取り入れてみてください。