日々の生活の中で、私たちは無意識の内にさまざまなストレスを受け続けています。
多くの人が悩まされている「ストレス」ですが、、
そもそもストレスって何なんでしょう?
どうすればストレスフリーな生活を送っていくことができるの??
今回は、今を生きる私たちにとって、切っても切り離せない「ストレス」についてまとめました。
「ストレス」のことを正しく理解すれば「ストレスフリー」な生活を送っていくことができます。ぜひとも参考にしてください。
目次
1:そもそもストレスって何?
2:ストレスの原因とその種類
3:ストレスとの上手な付き合い方
4:溜まったストレスを解消したいときの3つのR
そもそもストレスって何?
私たちは普段、何気なく「ストレス」という言葉を使っています。この言葉は、1936年、生理学者のハンス・セリエ博士によって「ストレス学説」が発表されたことがきっかけで広く使われるようになりました。そんな「ストレス」ですが…
そもそもストレスとは…何らかの刺激・プレッシャーを受けて、それに反応した「心と体の状態」を意味しています。
例えば、責任の大きい仕事を任された。それに対して、やり遂げられるか不安で熟睡できない。呼吸が浅く、血行が悪くなって、肌が荒れている。こういった反応、状態のことで、この場合…
ストレスの原因(刺激)=責任の重い仕事を任されて不安。
ストレス=不安を感じて眠れない。肌が荒れる。
ということですね。
ストレスの原因とその種類
ストレスの原因(なんらかの刺激)は「ストレッサー」と呼ばれ、次のように分類されています。
- 物理的ストレッサー:寒冷、騒音、放射線など
- 科学的ストレッサー:酸素、薬物など
- 生物的ストレッサー:炎症、感染など
- 心理的ストレッサー:不安、怒りなど
物理的ストレッサーは、天候による寒暖や、騒音など、主に生活環境が要因です。科学的ストレッサーは、飲めば病気が治る、もしくは何らかの副作用がある薬など。生物的ストレッサーは、病原菌の侵入による炎症、感染など。心理的ストレッサーは、不安や怒りなどの感情です。
このようにストレスの原因となる刺激はさまざまで、私たちはストレスを避けて生活していくことはできません。大事なことは、ストレスのことを正しく理解して、ストレスと上手く付き合っていくことです。
ストレスとの上手な付き合い方
「ストレス」と聞いて、あなたはどんなイメージを持っていますか?
ストレスを感じているときは、イライラするし、体は重いし、なにもいいことない。ストレスは悪いモノだ。
もし、こんなイメージを持っていたとしたら、そのイメージは一旦捨ててください。
「ストレス=悪」じゃないんです。
心マネジメント1:視点・捉え方を変える
まず、適度なストレスは、外からの刺激・プレッシャーに耐える力がつき、人として成長していくために役立っています。はじめに例に挙げた、責任の大きい仕事を任されて不安で眠れない。気が重い。この場合も捉え方を変えれば、自分を奮い立たせる材料、成長するためのきっかけになります。
また、ストレス反応は基本的に体を守るために作用しています。例えば、寒いときに手足がぶるぶる震える。この反応は、冷えた手足を温めるために、小刻みに体を動かしているわけですね。
さらに、ストレスは捉え方次第で「健康に害がない」という研究結果もあります。約3万人を対象に8年間おこなわれた調査によると、「ストレスが健康に良くない」と認識していない人の死亡率は低下しなかったという結果がでています。
ストレスを感じるとき心臓はドキドキします。これを体に悪い、とネガティブに捉えると血管は収縮します。反対に、心臓がドキドキするのは、新鮮な血液がどんどん流れて循環しているから良いんだ、とポジティブに捉えると血管は収縮しない。そんなことまで分かっています。
このように、ストレスは捉え方次第で、私たちの心と体はまったく違った反応をしています。
ひとまず、「ストレスは悪いものじゃない。」ということは覚えておいてくださいね。
ここを押さえておくだけでも、ストレスによる精神的なダメージはだいぶ軽減されるんじゃないかと思います。
心マネジメント2:自分のストレス状態を把握する
ストレスには、心身に苦痛を感じたり、やる気を削がれたりする不快ストレスと、自分を奮い立たせたり、元気にしてくれる快ストレスがあります。
不快ストレス:過労、悪い人間関係、不安、苛立ちなど
快ストレス:目標、夢、良い人間関係、スポーツなど
この2種類のストレスを適度にバランスよく受けることで、適応力が上がり、人としての成長や、健康な心身状態に繋げることができます。
「ストレスは悪いモノではない」とは言え、不快ストレスばかり続いている。快ストレス続きでいつもギラギラしていて休まる時間がない。といった場合のように、バランスが崩れた生活を続けていると、心や体に大きなダメージを負ってしまう危険性も出てきます。
ストレスの一般的な反応として、警告期→抵抗期→疲弊期と段階的に移行していきます。疲弊期まで行ってしまうとうつ病などを発症してしまう恐れもあるので、できるだけ早めに自分のストレス状態を把握して対応するようにしてくださいね。
先ほど、ストレスは基本的に体を守るために作用している、というお話をしましたが、ストレスは、心と体のバランスのゆがみ、異常を私たちに警告してくれている。とも言えます。
気持ちの糸が切れて、目の前にあるものを破壊してしまう。
警告を無視して、抵抗期に無理して頑張り過ぎて、心と体を壊してしまう。
なんてことになる前に、自分の心と体の状態を把握して、ストレスを活かすときは活かす。ストレス解消したいときは、ちゃんとストレスを開放する。バランスよくストレスと付き合っていきましょう。
溜まったストレスを解消したいときの3つのR
最後に、自分のストレス状態を把握した上で「そーいえば最近、不快ストレスばっかりだったなぁ。」「バランス崩れてるなぁ。」というときの対処法。溜まってしまったストレスを解消、開放する3Rのお話をさせていただきますね。
3Rとは…
- Rest(休憩)
- Relaxation(リラクゼーション)
-
Recreation(レクリエーション)
のことです。とってもシンプルな話ですが…
Rest(休憩)
ちゃんと体を休ませましょう。
Relaxation(リラクゼーション)
リラックスする時間をとって、気晴らししましょう。
関連記事:『疲れ・ストレス・緊張を開放するリラクゼーションとは?』
Recreation(レクリエーション)
自分の趣味や好きなことをやる。好きな人と話したり、遊んだり。自分が楽しいこと、気持ちいいと感じることをしましょう。
快ストレスが続いていて、無理して頑張り過ぎた。体に疲れが溜まってる。そんなときは、リラックスして休む時間をとる。不快ストレスが続いていて、何もやる気がおこらない。そんなときは、自分が楽しめる、気持ち良くなれる時間をとって、心と体のバランスを整えましょう。
まとめ
- ストレスの受け止め方、捉え方を変える。
- 自分のストレスの原因とストレス状態を把握しておく。
- 原因と状態に合わせて、3Rで対応。バランスを整える。
以上が、ストレスと上手に付き合っていくために大事なポイントです。
ストレスは悪いもの、敵視するものではありません。それどころか、人としての成長、健康な体を守っていくために必要なものです。
ストレスと共に、ストレスライフを楽しんでいきましょう♪